妊婦も読んだほうがいい一冊【18週5日】
現役の産婦人科医が書いた医療小説です。帝王切開→院内感染で母体死亡→遺族が訴訟を起こす、という話を医者の目線で書いています。『白い巨塔』の「裁判編」に近い感じ。
最近、お産をする場所が急に少なくなってきたことが大きな社会問題になっているけれども、その背景には「産婦人科は訴訟率が圧倒的に高いから医者がびびっている」というのもあるみたい。旦那の同期も、産婦人科に進んだのは0らしいし。この小説に書いてある米国の事例だけど、米国では医者が「医療訴訟用」で年間1000万円の保険料を払っている州もあるとか。。
患者は「無事に生まれて当たり前」と思いがちだけど、本当は分娩中の死亡例は多いんだよね。胎盤剥離とか前置胎盤とかはベテラン産婦人科医でもやっかいな症状らしい。特にお産はいつなんどき陣痛がくるか分からないから受け入れ態勢も万全じゃないときがあるでしょう。一方で、母体死亡なんていうと、「めでたい」という気持から、まさに「天国から地獄」なわけで、訴訟を起こしたくなる気持ちも分かるしなあ。
お産は必ずしも「めでたくない」ということはキモに銘じておかないといけない。日本の医療技術は高水準だけど、それでもどうしようもないことは多いのだ。








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